斜陽の鐘を麒麟が鳴らす

カンカン　カランカラン　カンカン　カララン
走馬灯がちらちらと　僕の視界を覆っていく
カンカン　カララン
鐘の音が　空遠くまで鳴り響く
僕はその音に聞き入った
どこか地の果てのチャペルが　聞こえている
幸せそうな男女が　手を取り　笑顔を湛えて
今にも泣きそうな　そういう表情をしていて
僕の頬にも　綺麗な涙が零れた
カランカラン　カラララ
カンカン　カンカンカラン
僕はようやく　気持ち良くなってから気付いた
このチャイムを鳴らしているのは僕だと
一度間違えて　右目を潰してしまったのだ　パイプと間違えて
その右眼窩には蝶を詰めた　紅い蝶には見覚えがあった
カンカン　カラン　カラン
涙が止まらなくて　泣いて泣いて
僕はついに諦めた　それは悪いことじゃない
きっと　そう言ってくれると　信じている
カンカン　カンカラ　カランカラン
僕は分からなくなった　何故このチャイムを叩き続けるのか
それは　僕が見失った全ての世界の音
僕が　いまから壊す　全ての世界の音
愛した人々が築きあげてきた　この塔を壊す
このチャイムの音が　この塔を壊す
怖くなって　叫びを上げたけれど　誰も来てはくれない
幸せの涙が　いつの間にか焦燥に変わっていて
僕は気が狂ったようにチャイムを鳴らした
カランカラン　カララララララララララララララララ


久々にまともに絵を描きまして　姜維たんマジげろかわいい
どうしよう　やばい　ほんきかっこかわいい
支部に漫画あげました　落ち着いたらこっちも改装したい