命短シ恋セヨ化物

ひとつ、大事なことを忘れな
そうして泣くことができるように
ひとつ、大切なあの子を想いな
そうして嘆くことができるように

君が地獄に落ちるときは
糸ひとつ、垂らしてあげるから
人の振りして這がっておいで

四畳半の板張りの部屋に　
ありったけの曼荼羅と世界地図と人種表を貼ってさ　
僕の仕事の邪魔をする怪獣と　
その空間をめちゃめちゃにするのが　
僕の夢なんだ

ひとつ、大事なことを覚えな
愛した感情の軌跡をさ
ひとつ、あの子のことを覚えな
わたしはおまえも　愛していたよ

それでもね、やっぱりね
わたしも涙が止まらない