ブレイクブレイク

りくそんさん

ああ　あっという間という言葉は
本当にそれを形容したまでであって
わたしのみちが　まさにそのようなものであった
光が目を劈くことは　ままあることですが
わたしは　それに恐れ慄くべきではない
いままで数多の人を殺して　何もかもを壊してきた
悪魔の存在ではありますが　わたしだって人間だ
全てのものを燃やして　灰のごとく
扱ってきましたが　わたしだって人間であるのです
ただ　あの痛みは　やはり描写し難いものでありまして
わたしは　目を剥いて　涙が零れ落ちるのを
ぼんやりと見ながら　手足の痺れに耐えるのみだった
それから　ソッと　耳の奥が一度だけ　ドクンと鳴りますと
堰を切ったように　胸がヒリヒリとして　やはり　泣いておりました
泣いて　泣いて　世界が　海になるほど　眠たくなるほど
わたしは　いつも　そうして　気付かずに酒ばかりをぶちまけて
何も考えずただただ布の上で人を殺してあの人がアハハ、アハハハハ………





ほーんだらか　ほいっ　ほいっ！！！